かく忌ま忌ましき身 桐壺06章16
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:母君
中断型・分岐型:A|+B→C→D:A|+B→C→D
《かく忌ま忌ましき身の添ひたてまつらむもいと人聞き憂かるべし》 A
このように不吉な身が付き添い申すのもまことに世間での通りが悪かろうし、
《また見たてまつらでしばしもあらむはいとうしろめたう・思ひきこえたまひて》B・C
と言ってお顔を拝み申さずしばしもいるなど全く気が気ではなかろうと、ご案じ申し上げて、
《すがすがともえ参らせたてまつりたまはぬなりけり》D
すんなりとは参内させてお上げにはなりませんでした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った