若き人びと悲しきこ 桐壺06章15
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:若き人びと(宮中から従い来た光源氏付きの女房)/帝/光源氏
中断型:A→/B→/C→D→E→F:A→C→D→E→F、B
《若き人びと》A
宮中から従い来た若い女房たちは、
《悲しきことはさらにも言はず》B
悲しいことは言うまでもないが、
《内裏わたりを朝夕にならひて・いとさうざうしく》C・D
宮廷生活が朝な夕なに身にしみついているために、鄙びた暮らしがとても寂しく、
《主上の御ありさまなど思ひ出できこゆれば》E
帝のご様子などを思い出しては、
《とく参りたまはむことをそそのかしきこゆれど》 F
参内なさるよう宮にお勧め申し上げるが、
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った