若き人びと悲しきこ 桐壺06章15

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:若き人びと(宮中から従い来た光源氏付きの女房)光源氏

中断型:A→/B→/C→D→E→F:A→C→D→E→F、B

若き人びと》A
宮中から従い来た若い女房たちは、


悲しきことはさらにも言はず》B
悲しいことは言うまでもないが、


内裏わたりを朝夕にならひて・いとさうざうしく》C・D
宮廷生活が朝な夕なに身にしみついているために、鄙びた暮らしがとても寂しく、


主上の御ありさまなど思ひ出できこゆれば》E
帝のご様子などを思い出しては、


とく参りたまはむことをそそのかしきこゆれど》 F
参内なさるよう宮にお勧め申し上げるが、

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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