いとどしく虫の音 桐壺06章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:里の様子/命婦/母君
分岐型・中断型:A→B|+C→D:A→B、*B+C→D
《いとどしく虫の音しげき浅茅生に》A
そうでなくても虫が鳴きしきる草深いこの侘しい鄙の宿に
《露置き添ふる 雲の上人》B
ますますもって涙の露を置いてゆく雲の上からの使者よ
《かごとも聞こえつべくなむ・と言はせたまふ》 C・D
愚痴もつい申したくなり と侍女に返歌を読み上げさせる。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った