月は入り方の空清う 桐壺06章11
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:里の様子/(一般論風だが実質は)命婦
分岐型:A+B+C→D:A+B+C→D
《月は入り方の空清う澄みわたれるに》A
月は入り方で空は清く澄みわたる時刻に、
《風いと涼しくなりて・草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも》B・C
風はたいそう涼しくなって、叢の虫の鳴き音までが涙を誘う感じがするのも、
《いと立ち離れにくき草のもとなり》D
何とも立ち去りがたい草の宿である。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った