宮は大殿籠もりにけ 桐壺06章01
目次
原文 読み 意味
宮は大殿籠もりにけり
01065/難易度:☆☆☆
みや/は/おほとのごもり/に/けり
若宮はすでにお休みになっておいででした。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- は大殿籠もりにけり 一次元構造
〈宮〉は大殿籠もりにけり
助詞と係り受け
宮は大殿籠もりにけり
宮は大殿籠もりにけり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助動詞の識別:に けり
- に:完了・ぬ・連用形
- けり:呼び起こし・けり・終止形
敬語の区別:大殿籠もる
宮は大殿籠もりに けり
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪
けり 01065:ナレーションの進行
「けり」の使用から、これは地の文と考えるのが妥当。その時、若宮はすでにお休みになっておられ、その状態が継続していたことを語り手が説明する。今風にいえばナレーション。