宮は大殿籠もりにけ 桐壺06章01

2021-04-18

原文 読み 意味

宮は大殿籠もりにけり

01065/難易度:☆☆☆

みや/は/おほとのごもり/に/けり

若宮はすでにお休みになっておいででした。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • は大殿籠もりにけり 一次元構造

〈宮〉は大殿籠もりにけり

助詞と係り受け

宮は大殿籠もりにけり

大殿籠もりけり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助動詞の識別:に けり

  • :完了・ぬ・連用形
  • けり:呼び起こし・けり・終止形
敬語の区別:大殿籠もる

宮は大殿籠もりに けり

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪

けり 01065:ナレーションの進行

「けり」の使用から、これは地の文と考えるのが妥当。その時、若宮はすでにお休みになっておられ、その状態が継続していたことを語り手が説明する。今風にいえばナレーション。

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