しばしは夢かとのみ 桐壺05章09
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/母君
分岐型・中断型:A→B→(C→)D|E:A→B→D、C→D、E
《しばしは夢かとのみたどられしを》A
しばしは夢かとばかり願われてならなかったが、
《やうやう思ひ静まるにしも 覚むべき方なく堪へがたきは》B
ようやく気持ちが静まるにつけても、夢のようには覚める方途もなく耐えがたきは、
《いかにすべきわざにかとも・問ひあはすべき人だになきを》C・D
いかにすべき倣いか相談しようにも相手さえおらぬことよ、
《忍びては参りたまひなむや》E
まげて参内願えぬものか。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った