今までとまりはべる 桐壺05章07
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:母君/勅使の命婦
直列型:(A→B→)C→:A→B→C
《今までとまりはべるがいと憂きを》A
これまで生き長らえて来ましたことが何とも心苦しいのに、
《かかる御使の蓬生の露分け入りたまふにつけてもいと恥づかしうなむとて》B
このような帝のお使いが草深い家へ露に濡れながらお越しいただくにつけても、居たたまれない思いがしてと、
《げにえ堪ふまじく泣いたまふ》C
いかにも堪えがたそうにお泣きになる。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った