宮城野の露吹きむ 桐壺05章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/敵対勢力の動き/光源氏または光源氏が里帰りしている里/母君
直列型:A→B→C:A→B→C
《宮城野の露吹きむすぶ風の音に》 A
宮城野のようにそちらからは遠い宮中で吹いては露をむすぶ風の音を聞くと、
《小萩がもとを思ひこそやれ》B
野にある小萩のことが涙ながらに思われてならない
《とあれどえ見たまひ果てず》C
と歌にあるが、母君は最後までお読みになることができない。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った