むなしき御骸を見る 桐壺04章04

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:桐壺更衣母北の方御送りの女房

分岐型:A→B+C→D→E→F:A→B+C→D→E→F

むなしき御骸を見る見る・なほおはするものと思ふがいとかひなければ》 A
虚しくなった亡骸(なきがら)をこの目にしながらも、なおも生きていらっしゃるものと思うのは甲斐がないので、

灰になりたまはむを見たてまつりて・今は亡き人とひたぶるに思ひなりなむと》B・C
灰におなりになるのを見申し上げて、今は帰らぬ人ときっぱり思い切ろうと、

さかしうのたまひつれど・車よりも落ちぬべうまろびたまへば》 D・E
心とは裏腹に気丈に挨拶なされたが、牛車より降りる際に転げ落ちそうにされたのを、

さは思ひつかしと人びともてわづらひきこゆ》 F
そんなことだと思っていたと、人々は慰めようがなく持て余すのでした。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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