限りあれば例の作法 桐壺04章03
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:慣例/桐壺更衣の遺体/母北の方/語り手の思い入れ
分岐型・反復型:A→B→C+D→E~EF→G→H:A→B→C+D→E~EF→G→H(FはEの言い換え)
《限りあれば 例の作法にをさめたてまつるを》A
規則のあることだから作法どおりに葬って差し上げるが、
《母北の方・同じ煙にのぼりなむと泣きこがれたまひて・御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて》 B・C・D
母君は同じ煙に乗ってあの世へ行ってしまいたいと泣きこがれになり、葬送の女房の車に無体にお乗りになって、
《愛宕といふ所に・いといかめしうその作法したるに・おはし着きたる》 E・F・G
愛宕というおごそかに葬儀が執り行われている土地へお着きになったお心持ちは、
《心地いかばかりかはありけむ》 H
どのようなものであったでしょうか、
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った