ほど経るままにせむ 桐壺04章12
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/弘徽殿の女御ほか夫人たち/親しき女房・御乳母(/01049)など
中断型・分配型:A→B*C→D:A→B、*A→C→D
《ほど経るままに せむ方なう悲しう思さるるに》A
時が経つにしたがいやるかたなく悲しくお思いになり、
《御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず ただ涙にひちて明かし暮らさせたまへば》B・C
女御たちとの夜伽も絶えてなさらず、朝も夕もただ涙にくれておられるので、
《見たてまつる人さへ 露けき秋なり》D
ご夫人方ばかりか拝顔する女房たちまでが悲しみに沈む秋でした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った