息も絶えつつ聞こえ 桐壺03章09

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:桐壺更衣修験者不明ながら帝つきの女官(上宮仕へ人)

分岐型:A→B→C→(D→)E→F:A→B→C→E→F、D→E

息も絶えつつ・聞こえまほしげなることはありげなれど いと苦しげにたゆげなれば》A・B
息も絶え絶えに、申し上げておきたいことがおありの様子ながら、どうにも苦しげで辛そうなので、

かくながらともかくもならむを 御覧じはてむと思し召すに》 C
このままどうなれ結果を見届けようと、帝は決心なさるが、

今日始むべき祈りども さるべき人びとうけたまはれる 今宵よりと・聞こえ急がせば》 D・E
今日始めねばなりませぬご祈祷など、例の立派な験者たちが承っております、今宵にもと側女がせき立て申し上げるので、

わりなく思ほしながら まかでさせたまふ》F
気持ちの納めようもないご心痛ながら、退出をお許しになったのです。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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