年ごろ常の篤しさに 桐壺03章02

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:御息所(桐壺更衣)母君(桐壺更衣の母)

分岐型:A→(B→)C→D→E:A→C→D→E、B→C

年ごろ常の篤しさになりたまへれば 御目馴れて・なほしばしこころみよと・のみのたまはするに》A・B・C
何年来ご不調が常のご様子でいらっしゃったために、見慣れておいでの帝は、もうしばらく様子をみよとだけお命じになられるが、


日々に重りたまひて ただ五六日のほどにいと弱うなれば》D
病態は日に日に悪化し、わずか五六日のうちにひどく衰弱してしまわれたので、


母君泣く泣く奏して まかでさせたてまつりたまふ》E
母君が泣く泣く帝に奏上し、退出なされるようにしておあげになりました。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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