年ごろ常の篤しさに 桐壺03章02
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:御息所(桐壺更衣)/帝/母君(桐壺更衣の母)
分岐型:A→(B→)C→D→E:A→C→D→E、B→C
《年ごろ常の篤しさになりたまへれば 御目馴れて・なほしばしこころみよと・のみのたまはするに》A・B・C
何年来ご不調が常のご様子でいらっしゃったために、見慣れておいでの帝は、もうしばらく様子をみよとだけお命じになられるが、
《日々に重りたまひて ただ五六日のほどにいと弱うなれば》D
病態は日に日に悪化し、わずか五六日のうちにひどく衰弱してしまわれたので、
《母君泣く泣く奏して まかでさせたてまつりたまふ》E
母君が泣く泣く帝に奏上し、退出なされるようにしておあげになりました。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った