御使の行き交ふほど 桐壺03章11
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:(帝の)御使/帝/桐壺更衣/内裏からともに里下がりした桐壺更衣付きの女房
分岐型:A→B→(C→)D→E:A→B→D→E、C→D
《御使の行き交ふほどもなきに・なほいぶせさを限りなくのたまはせつるを》A・B
付き添った使者が戻る時間でもないのに気詰まりをとめどなく口になさっておられたところ、
《夜半うち過ぐるほどになむ絶えはてたまひぬるとて・泣き騒げば》 C・D
夜中少しまわった頃、命が絶えてしまわれた と女房たちが泣き騒ぐので、
《御使もいとあへなくて帰り参りぬ》 E
使者もどうにもならず宮中に戻って来た。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った