人より先に参りたま 桐壺02章07
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:他の女御・更衣/弘徽殿の女御/帝
分岐型:A+B→C→D:A+B→C→D
《人より先に参りたまひて・やむごとなき御思ひなべてならず皇女たちなどもおはしませば》 A・B
誰より早く入内され、帝にしても第一夫人として尊んでおいでのお心持ちは大変なものがあり、皇女までも授かっておいででしたから、
《この御方の御諌めをのみぞ・なほわづらはしう心苦しう 思ひきこえさせたまひける》C・ D
この方のお諌めばかりは、さすがにわずらしく心苦しく思いながらも、耳をお貸しになるのでした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った