事にふれて数知らず 桐壺02章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:桐壺更衣/帝/後涼殿の更衣
直列型:A→B→C→D:A→B→C→D
《事にふれて数知らず苦しきことのみまされば・いといたう思ひわびたるをいとどあはれと御覧じて》 A・B
ことに触れ数しらず苦しいことばかりがいや増すので、それはもうひどく思い悩んでいらっしゃるのを、帝はますます愛情深くお思いになって、
《後涼殿にもとよりさぶらひたまふ更衣の曹司を 他に移させたまひて・上局に賜はす》 C・D
後涼殿に元からお仕えである更衣を、よそにお移しになり、空いた部屋を桐壺の上局として下賜なさいました。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った