参う上りたまふにも 桐壺02章11
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:桐壺更衣/桐壺を恨みに思う更衣(尊敬語がないので女御はのぞく)/帝付きの女房と桐壺更衣付きの女房
分岐型:A→B→(C→D→)E→F:A→B→E→F、C→D→E
《参う上りたまふにも・あまりうちしきる折々は》 A・B
更衣から帝のもとへ参上なさる場合にも、あまりたび重なる折りには、
《打橋渡殿のここかしこの道に・あやしきわざをしつつ》C・D
廊下の掛け橋や渡り廊下のそこここに、汚らわしい仕掛けをしては、
《御送り迎への人の衣の裾・堪へがたくまさなきこともあり》 E・F
送り迎えに立つ女官の裾は、耐えがたく今宵の段取りが台無しになることもしばしばで、
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った