御方々の人びと世の 桐壺10章37
目次
原文 読み 意味
御方々の人びと 世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりて さぶらはせたまふ
01177/難易度:☆☆☆
おほむ-かたがた/の/ひとびと よのなか/に/おしなべ/たら/ぬ/を/えり/ととのへ/すぐり/て さぶらは/せ/たまふ
婿つきの女房も娘つきの女房も、平凡でない方々を選りすぐって仕えさせになり、
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- を選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ 一次元構造
〈[左大臣]〉 御方々の人びと 世の中におしなべたらぬ を選りととのへすぐりて さぶらはせたまふ
助詞と係り受け
御方々の人びと 世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりて さぶらはせたまふ
御方々の人びと 世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりて さぶらはせたまふ
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助動詞の識別:たら ぬ せ
- たら:存続・たり・未然形
- ぬ:打消・ず・連体形
- せ:使役・す・連用形
敬語の区別:御 さぶらふ たまふ
御方々の人びと 世の中におしなべたら ぬ を選りととのへすぐりて さぶらはせたまふ
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪
御方々の人びと 01177
「御方々」は光源氏および葵の上を指す。従って語り手からの呼び方である。左大臣邸でその方々にお仕えするお付きの女房たちが「人びと」。
おしなべたらぬ 01177
非凡な。