居起ち思しいとなみ 桐壺10章02
目次
原文 読み 意味
居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ
01142/難易度:☆☆☆
ゐ-たち/おぼし-いとなみ/て かぎり/ある/こと/に/こと/を/そへ/させ/たまふ
帝自らが率先してご指導され、取り決め以外にも祝ってお上げになった。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- に…を添へさせたまふ 二次元構造
〈[帝]〉居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ
助詞と係り受け
居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ
居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助動詞の識別:させ
- させ:尊敬・さす・連用形
敬語の区別:思す させたまふ
居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪
限りある事に事を添へ 01142:特別感はあっても矩を超えるものではない
通例規則以上のことをすると注されているが、規則を超えてではなく、規則どおりの儀式に、規則にないがその身分内でできることを加えるの意味であろう。源氏である分を越えて、親王や東宮が行う儀式をしたら政変につながる。
居起ち思しいとなみ 01142
起ったり座ったりと人のために世話を焼くこと。もちろん比喩。帝が官吏にまかせずみずから指揮をとった。指導した。