居起ち思しいとなみ 桐壺10章02

2021-04-18

原文 読み 意味

居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ

01142/難易度:☆☆☆

ゐ-たち/おぼし-いとなみ/て かぎり/ある/こと/に/こと/を/そへ/させ/たまふ

帝自らが率先してご指導され、取り決め以外にも祝ってお上げになった。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • に…を添へさせたまふ 二次元構造

〈[帝]〉居起ち思しいとなみて 限りある事を添へさせたまふ

助詞と係り受け

居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ

居起ち思しいとなみ 限りある事添へさせたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助動詞の識別:させ

  • させ:尊敬・さす・連用形
敬語の区別:思す させたまふ

居起ち思しいとなみて 限りある事に事を添へさせたまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪

限りある事に事を添へ 01142:特別感はあっても矩を超えるものではない

通例規則以上のことをすると注されているが、規則を超えてではなく、規則どおりの儀式に、規則にないがその身分内でできることを加えるの意味であろう。源氏である分を越えて、親王や東宮が行う儀式をしたら政変につながる。

居起ち思しいとなみ 01142

起ったり座ったりと人のために世話を焼くこと。もちろん比喩。帝が官吏にまかせずみずから指揮をとった。指導した。

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