引入の大臣の皇女腹 桐壺10章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:左大臣(引入の大臣)/左大臣の妻である大宮(帝と同じ后腹、帝の妹とも)/葵の上のこと/東宮(春宮)/光源氏
反復型:A→B,C→D→E:A→B→D→E、B=C
《引入の大臣の皇女腹に・ただ一人かしづきたまふ御女・ 春宮よりも御けしきある・を》A・B・C
引入れの大臣には皇女との間にただ一人慈しんでおられる愛娘がいて、東宮からもご所望がありながら
《思しわづらふことありける・この君に奉らむの御心なりけり》D・E
応諾もならず悩んでおられたのは、この君に差し上げようとの思惑があおりでしたから。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った