いとかうきびはなる 桐壺10章12

2021-04-18

原文 読み 意味

いとかうきびはなるほどはあげ劣りや と疑はしく思されつるを あさましううつくしげさ添ひたまへり

01152/難易度:☆☆☆

いと/かう/きびは/なる/ほど/は/あげおとり/や と/うたがはしく/おぼされ/つる/を あさましう/うつくしげさ/そひ/たまへ/り

全くこんないたいけな時に髪上げしては見劣りしてしまうと帝は案じて来られたが、今拝舞なさる宮の姿には目を見張るばかりの美しさが備わっていた。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • を…添ひたまへり 三次元構造

〈[帝]〉〈[光源氏]〉いとかうきびはなるほどはあげ劣りや 疑はしく思されつる あさましう〈うつくしげさ〉添ひたまへり

助詞と係り受け

いとかうきびはなるほどはあげ劣りや と疑はしく思されつるを あさましううつくしげさ添ひたまへり

いとかうきびはなるほどあげ劣り 疑はしく思さつる あさましううつくしげさ添ひたまへ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助動詞の識別:れ つる り

  • :自発・る・連用形
  • つる:完了・つ・連体形
  • :存続・り・終止形
敬語の区別:思す たまふ

いとかうきびはなるほどはあげ劣りや と疑はしく思され つる を あさましううつくしげさ添ひたまへ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪

きびはなる 01152

幼少。

あげ劣り 01152

髻を結い上げる前より、すなわち元服前より見劣りする心配。

あさましう 01152

意外である。

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