みづから額髪をかき 帚木05章10
原文 読み 意味
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
02071/難易度:☆☆☆
忍ぶれど涙こぼれそ 帚木05章11
原文 読み 意味
忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなかなか心ぎたなし と見たまひつ ...
濁りにしめるほどよ 帚木05章12
原文 読み 意味
濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる
02073/ ...
絶えぬ宿世浅からで 帚木05章13
原文 読み 意味
絶えぬ宿世浅からで 尼にもなさで尋ね取りたらむも やがてあひ添ひて とあらむ折もかからむきざみをも 見過ぐし ...
またなのめに移ろふ 帚木05章14
原文 読み 意味
また なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて 気色ばみ背かむ はたをこがましかりなむ 心は移ろふ方ありとも 見そめ ...