濁りにしめるほどよ 帚木05章12

2021-04-18

原文 読み 意味

濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

02073/難易度:☆☆☆

にごり/に/しめ/る/ほど/より/も なまうかび/にて/は かへりて/あしき/みち/に/も/ただよひ/ぬ/べく/ぞ/おぼゆる

(左馬頭)俗世の濁りに染まっている時分よりもなま悟りでは、かえって悪趣に身を落とすはめになろうと思われます。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • ぞおぼゆる 三次元構造

〈[左馬頭]〉〈[女]〉濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

助詞と係り受け

濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

古語探訪

濁りしめる 02073

世俗にまみえて生活する。「しめる」は「染む/マ行四段)の已然形+完了「り」連体形。

なま浮かび 02073

なま悟り。

悪しき道 02073

この世での悪事の報いとして、死後に向かう苦悩の世界。六道のうち地獄道・餓鬼道・畜生道。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:世俗時代の女出家後の女発言者(左馬頭)

直列型:A→B→C:A→B→C

濁りにしめるほどよりもなま浮かびにては》A
俗世の濁りに染まっている時分よりもなま悟りでは、


かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞ・おぼゆる》B・C
かえって悪趣に身を落とすはめになろうと思われます。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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