にようご・女御・にょうご 01-001

帝の正妻候補。親王や大臣などの上流貴族の娘(三位以上)がなる。露顕(ところあらわし)の際に宣旨を受けるため、宣旨を受けない更衣よりも公的性格を帯びる。女御の中から正妻が一人ないし二人(皇后と中宮)選ばれる。皇后と中宮に優劣はない。
かうい・こうい・更衣 01-001

大納言以下の中流貴族の娘(四位または五位)がつく位で、帝の正妻にはなれない。しかし、そうしたルールなどなきがごとくに、帝は中流の桐壺更衣を熱愛する。物語のこの時点では、皇后・中宮ともに空位であり、東宮も冊立されておらず、桐壺更衣が御子 ...
われは・我は 01-002

「我は正妻たらむ」ほどの意味。
はじめより 我はと思ひあがりたまへる御方々 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ
入内当初より我こそ正妻だと気負っておいでの女御方は、目障りでならぬと、おとしめそねみになる。
おんかたがた・御方々 01-002

女御たち。
はじめより 我はと思ひあがりたまへる御方々 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ
入内当初より我こそ正妻だと気負っておいでの女御方は、目障りでならぬと、おとしめそねみになる。
01-002 ...
げらふ・げろう・下﨟 01-003

本来は授戒後まだ日の浅い僧侶を指す語で、宮廷生活にも比喩的になぞられられることがあったのだろう。年季が浅く、それゆえ地位も低く重きを置かれない身分をいう。桐壺更衣は、死後に位が一等上がり、従三位という女御並みの位を追贈されるので、生前 ...