宮仕へに出で立ちて 036

2020-09-20☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

帚木 原文 かな書き 現代語訳 第3章05

宮仕へに出で立ちて 思ひかけぬ幸ひとり出づる例ども多かりかし など言へば

みやづかへ/に/いでたち/て おもひかけ/ぬ/さいはひ/とりいづる/ためし-ども/おほかり/かし など/いへ/ば

(頭中将)思い切って宮仕えをはじめ、予期せぬ幸運を手に入れる例も多いでしょうね、などと中将が言うと、

帚木 注釈 第3章05

出で立ち 02-036

意気込んでスタートすること。

語りの対象&構造型

対象:受領や参議格の娘発言者(頭中将)

宮仕へに出で立ちて・思ひかけぬ幸ひとり出づる例ども・多かりかし》A・B・C
思い切って宮仕えをはじめ、予期せぬ幸運を手に入れる例も多いでしょうね、


など言へば》D
などと中将が言うと、

直列型:A<B<C<D:A<B<C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:言へば/三次

〈[娘]〉宮仕へに出で立ちて 思ひかけぬ幸ひとり出づる 〈例ども〉多かりかし など 〈[発言者]〉言へば

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

宮仕へに出る主体は明らかでないが、文のつながりから「非参議の四位」の娘であり、これと構造的に対をなす「受領」の娘と考えるのがよい。

係り受け&主語述語

「言へば」→「(とて)笑ひたまふ/02-037」