いかではたかかりけ 帚木03章11
目次
原文 読み 意味
いかではたかかりけむと 思ふより違へることなむ あやしく心とまるわざなる
02042/難易度:☆☆☆
いかで/はた/かかり/けむ/と おもふ/より/たがへ/る/こと/なむ あやしく/こころ/とまる/わざ/なる
(左馬頭)どうしてまたこんなことになったのか、と思ってもみないことだけに、妙に心惹かれる境遇である。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- なむ…わざなる 五次元構造
〈[発言者]〉〈[女]〉いかで はたかかりけむと 思ふより違へることなむ あやしく心とまるわざなる
助詞と係り受け
いかではたかかりけむと 思ふより違へることなむ あやしく心とまるわざなる
古語探訪
かかりけむ 02042
「かくありけむ」でこうなってしまったのかと現状の原因を過去にさぐる。
心とまる 02042
興味がわく。愛着がわく。
わざ 02042
そうなる傾向がすこぶる強い。運命。