なにがしが及ぶべき 040
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なにがしが及ぶべきほどならねば上が上はうちおきはべりぬ 原文 読み 意味 帚木第3章09/源氏物語
なにがしが及ぶべきほどならねば 上が上はうちおきはべりぬ
なにがし/が/およぶ/べき/ほど/なら/ね/ば かみ/が/かみ/は/うちおき/はべり/ぬ
(左馬頭)まあまあ、それがしの及びうる身分ではないので、上の上の女性は措いておきます。
大構造(ば…はうちおきはべりぬ/二次)& 係り受け
〈なにがし〉が及ぶべきほどならねば 上が上はうちおきはべりぬ
〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 @・@・@・@:分岐
物語の深部を支える重要語句へのアプローチ
及ぶべき:言及対象
手が届く、すなわち恋愛対象になると解釈されているが、言い及ぶ、すなわち、説明可能な。
帚木 注釈 第3章09
なにがし 02-040
一人称である私。
ほど 02-040
身分。
附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)
語りの対象:発言者(左馬頭)/上の上の品
《なにがしが・及ぶべきほどならねば・上が上はうちおきはべりぬ》A・B・C
とはいえそれがしの及びうる身分ではないので、上の上の女性は措いておきます。
直列型:A<B<C:A<B<C
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用