受領と言ひて人の国 帚木03章03

2021-03-28

原文 読み 意味

受領と言ひて 人の国のことにかかづらひ営みて 品定まりたる中にもまたきざみきざみありて 中の品のけしうはあらぬ 選り出でつべきころほひなり

02034/難易度:☆☆☆

ずりやう/と/いひ/て ひとのくに/の/こと/に/かかづらひ/いとなみ/て しな/さだまり/たる/なか/に/も/また/きざみ-きざみ/あり/て なかのしな/の/けしう/は/あら/ぬ えりいで/つ/べき/ころほひ/なり

(頭中将)受領といって地方の政治にかかずらいあくせくして、品は定まり上流には入れぬ中にもまた細かく諸段階があって、中流の位でもまんざらでない玉を、拾い出せる今日この頃です。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • ころほひなり 五次元構造

〈受領〉と言ひて 人の国のことにかかづらひ営みて 〈品〉定まりたるにもまた〈きざみきざみ〉ありて 中の品のけしうはあらぬ[女] 〈[世の人]〉選り出でつべきころほひなり

助詞と係り受け

受領と言ひて 人の国のことにかかづらひ営みて 品定まりたる中にもまたきざみきざみありて 中の品のけしうはあらぬ 選り出でつべきころほひなり

「人の国のことにかかづらひ営みて」「品定まりたる中にもまたきざみきざみありて」:並列


「中の品のけしうはあらぬ」(「AのB連体形」/「の」は同格)→「選り出でつべき」の対象

古語探訪

人の国 02034

地方。

品定まりたる 02034

貴族社会のヒエラルキーを支配する位階には得られる地位に限界があり、上流貴族には入れないものの。

きざみ 02034

「品」よりも細分化した区分け。

けしうはあらぬ 02034

まんざら悪くない。

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