受領と言ひて人の国 034

2020-09-20☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

帚木 原文 かな書き 現代語訳 第3章03

受領と言ひて 人の国のことにかかづらひ営みて 品定まりたる中にもまたきざみきざみありて 中の品のけしうはあらぬ 選り出でつべきころほひなり

ずりやう/と/いひ/て ひとのくに/の/こと/に/かかづらひ/いとなみ/て しな/さだまり/たる/なか/に/も/また/きざみ-きざみ/あり/て なかのしな/の/けしう/は/あら/ぬ えりいで/つ/べき/ころほひ/なり

(頭中将)受領といって地方の政治にかかずらいあくせくして、品は定まり上流には入れぬ中にもまた細かく諸段階があって、中流の位でもまんざらでない玉を、拾い出せる今日この頃です。

帚木 注釈 第3章03

人の国 02-034

地方。

品定まりたる 02-034

貴族社会のヒエラルキーを支配する位階には得られる地位に限界があり、上流貴族には入れないものの。

きざみ 02-034

「品」よりも細分化した区分け。

けしうはあらぬ 02-034

まんざら悪くない。

語りの対象&構造型

対象:受領受領の娘世の人(発言者)

受領と言ひて》A
受領といって、


人の国のことにかかづらひ営みて・品定まりたる中にもまたきざみきざみありて》B・C
地方の政治にかかずらいあくせくして、品は定まり上流には入れぬ中にもまた細かく諸段階があって、


中の品のけしうはあらぬ・ 選り出でつべきころほひなり》D・E
中流の位でもまんざらでない玉を、拾い出せる今日この頃です。

分岐型:A<B+C<(D<)E:A<B+C<E、D<E

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:ころほひなり/五次

〈受領〉と言ひて 人の国のことにかかづらひ営みて  〈品〉定まりたるにもまた〈きざみきざみ〉ありて  中の品のけしうはあらぬ [女] 〈[世の人]〉選り出でつべき ころほひなり

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「人の国のことにかかづらひ営みて」「品定まりたる中にもまたきざみきざみありて」:並列


「中の品のけしうはあらぬ」(「AのB連体形」/「の」は同格)→「選り出でつべき」の対象