思ひ立つほどはいと 069

2020-09-22☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

帚木 原文 かな書き 現代語訳 第5章08

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

おもひたつ/ほど/は/いと/こころ/すめ/る/やう/にて よ/に/かへりみ/す/べく/も/おもへ/ら/ず

(左馬頭)思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

帚木 注釈 第5章08

思ひ立つ

出家を思い立つ。

世に返り見す

世間に立ちかえる。還俗する。

語りの対象&構造型

対象:

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて・世に返り見すべくも思へらず》A・B
思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:も思へらず/三次

〈[女]〉 思ひ立つほど いと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「はべりし/02-066」「ことなり/02-066」「ことなり/02-067」「なりぬかし/02-068」「思へらず/02-069」「など言ふ/02-070」「うちひそみぬかし/02-071」「見たまひつべし/02-072」「漂ひぬべくぞおぼゆる/02-073」と短文で現在形が用いられている。事実を積み重ねることで説得力をもたせるゆく語り口である。

係り受け&主語述語

「世に返り見すべくも思へらず」:文の終止