されど何か 世のあ 054

2021-01-2302 帚木01章~06章

されど何か世のありさまを見たまへ集むるままに 原文 読み 意味 帚木第4章08/源氏物語

されど何か 世のありさまを見たまへ集むるままに 心に及ばずいとゆかしきこともなしや 君達の上なき御選びには ましていかばかりの人かは足らひたまはむ

されど/なに/か よ/の/ありさま/を/み/たまへ/あつむる/まま/に こころ/に/およば/ず/いと/ゆかしき/こと/も/なし/や きむだち/の/かみ/なき/おほむ-えらび/に/は まして/いかばかり/の/ひと/かは/たらひ/たまは/む

(左馬頭)とはいえどうでしょう、わたくしも男女の実態をあれこれ見てまいりましたが、想像にあまるほどまったくうらやましい例などありませんな。若君がたの最上のお選びにはましてどのような女性がふさわしくいらっしゃるやら。

大構造(に…に及ばず…もなしや/二次φには…の…かは足らひたまはむ/一次)& 係り受け

されど何か 〈[私=発言者]〉世のありさまを見たまへ集むるまま 心に及ばずいとゆかしき〈こと〉もなしや 君達の上なき御選びには ましていかばかりの〈人〉かは足らひたまはむ

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

前後の文脈および文の背景

視点の移動と物語の進行

光源氏に話題が振られることで、聞き手の意識はまた藤壺に向けられる。頭中将は男側の問題は棚上げにして、この後しばらく女性の欠点について問題にする。

帚木 注釈 第4章08

何か 02-054

発語の辞で、独り言。「何か…なしや」で呼応関係と考えることもできる。

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:発言者(左馬頭)上の上の品の男性(光源氏)

されど何か・世のありさまを見たまへ集むるままに・心に及ばずいとゆかしきこともなしや》A・B・C
とはいえどうでしょう、わたくしも男女の実態をあれこれ見てまいりましたが、想像にあまるほどまったくうらやましい例などありませんな。


君達の上なき御選びには・ましていかばかりの人かは足らひたまはむ》D・E
若君がたの最上のお選びには、ましてどのような女性がふさわしくいらっしゃるやら。

中断型:A<BφC<D:A<B、C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

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