忍ぶれど涙こぼれそ 072

2021-01-2302 帚木01章~06章

忍ぶれど涙こぼれそめぬれば折々ごとにえ念じえず 原文 読み 意味 帚木第5章11/源氏物語

忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなかなか心ぎたなし と見たまひつべし

しのぶれ/ど/なみだ/こぼれ-そめ/ぬれ/ば をりをり/ごと/に/え/ねんじ/え/ず くやしき/こと/おほか/める/に ほとけ/も/なかなか/こころぎたなし と/み/たまひ/つ/べし

(左馬頭)こらえてもいったん涙がこぼれてしまうと、なんぞことあるごとに我慢しきれず、後悔することも多かろうゆえ、仏も尼になったのにかえって未練がましいときっとご覧になるでしょう。

大構造(に…も…と見たまひつべし/五次)& 係り受け

〈[女]〉忍ぶれど〈涙〉こぼれそめぬれ 折々ごとにえ念じえず 〈悔しきこと〉多かめる 〈仏〉もなかなか心ぎたなし 見たまひつべし

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「なかなか心ぎたなし」は女に対して、仏がそう思うということ。

帚木 注釈 第5章11

なかなか 02-072

出家したからには、世間のことを忘れて仏道に励むべきなのに、出家したことがかえって徒になってくよくよすること。

心ぎたなし 02-072

未練、思い切りが悪い。

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:

忍ぶれど涙こぼれそめぬれば・折々ごとにえ念じえず・悔しきこと多かめるに》A・B・C
こらえてもいったん涙がこぼれてしまうと、なんぞことあるごとに我慢しきれず、後悔することも多かろうゆえ、


仏もなかなか心ぎたなしと見たまひつべし》D
仏も尼になったのにかえって未練がましいときっとご覧になるでしょう。

直列型:A<B<C<D:A<B<C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2302 帚木01章~06章

Posted by 管理者