いであな悲し かく 070

2021-01-2302 帚木01章~06章

いであな悲しかくはた思しなりにけるよなどやうに 原文 読み 意味 帚木第5章09/源氏物語

いであな悲し かくはた思しなりにけるよなどやうに あひ知れる人来とぶらひ ひたすらに憂しとも 思ひ離れぬ男聞きつけて 涙落とせば 使ふ人古御達など 君の御心はあはれなりけるものを あたら御身をなど言ふ

いで/あな/かなし かく/はた/おぼし/なり/に/ける/よ/など/やう/に あひしれ/る/ひと/き/とぶらひ ひたすら/に/うし/と/も おもひ/はなれ/ぬ/をとこ/ききつけ/て なみだ/おとせ/ば つかふ/ひと/ふるごたち/など きみ/の/みこころ/は/あはれ/なり/ける/もの/を あたら/おほむ-み/を/など/いふ

(左馬頭)なんとまあ悲しいこと、こんなにまでよくもまた思い詰めものですなどと、相知れる人が見舞ったり、ただもうひたすらつらいと、愛情の冷めぬ夫が聞きつけ、涙を落せば、召使や年のいった女房なんかが、旦那さまの御心は情愛に満ちておいででしたのに、もったいなくも御身をお捨てになど言う。

大構造(ば…など言ふ/三次)& 係り受け

いであな悲し かくはた思しなりにけるよなどやうにあひ知れる〈人〉来とぶらひ ひたすらに憂しとも 思ひ離れぬ〈男〉聞きつけて 涙落とせ 〈使ふ人古御達など〉 君の御心はあはれなりけるものを あたら御身をなど言ふ

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「人来とぶらひ」「男聞きつけて涙落とせ」(並列)→「ば」


「ひたすらに憂しと」→「涙落とせば」

帚木 注釈 第5章09

憂し 02-070

つらい。

思ひ離れぬ 02-070

仲が絶えずにいる。

古御達 02-070

年寄りの女房。

あたら 02-070

惜しくも。

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:知人古御達

いであな悲し・かくはた思しなりにけるよ・などやうにあひ知れる人来とぶらひ》A・B・C
なんとまあ悲しいこと、こんなにまでよくもまた思い詰めものですなどと、相知れる人が見舞ったり、


ひたすらに憂しとも・思ひ離れぬ男聞きつけて・涙落とせ・ば》D・E・F・G
ただもうひたすらつらいと、愛情の冷めぬ夫が聞きつけ、涙を落せば、


使ふ人古御達など・君の御心はあはれなりけるものを・あたら御身を・など言ふ》H・I・J・K
召使や年のいった女房なんかが、旦那さまの御心は情愛に満ちておいででしたのに、もったいなくも御身をお捨てになど言う。

分岐型:A+B<C<(D<(E<)F<)G<H<I+J<K:A+B<C<G<H<I+J<K、D<F<G、E<F

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

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