わが心得たることば 019
帚木 原文 かな書き 現代語訳 第2章11
わが心得たることばかりを おのがじし心をやりて 人をば落としめなど かたはらいたきこと多かり
わが/こころえ/たる/こと/ばかり/を おのがじし/こころ/を/やり/て ひと/をば/おとしめ/など かたはらいたき/こと/おほかり
(頭中将)自分の心得る分野だけをそれぞれが得々となって人をおとしめたりなど、見ていられないことが多い。
帚木 注釈 第2章11
心をやり 02-019
得意になって。
かたはらいたき 02-019
そばに居てははらはらすること。
附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)
語りの対象:世の女
《わが心得たることばかりを おのがじし心をやりて・人をば落としめなど》A・B
自分の心得る分野だけをそれぞれが得々となって人をおとしめたりなど、
《かたはらいたきこと多かり》C
見ていられないことが多い。
分岐型:A+B<C:A+B<C
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
情報の階層&係り受け
大構造(多かり/四次
〈[女性]〉わが心得たることばかりを おのがじし心をやりて 人をば落としめなど かたはらいたき〈こと〉多かり
〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 @・@・@・@:分岐