つれづれと降り暮ら 009

2021-01-2302 帚木01章~06章

つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に 原文 読み 意味 帚木第2章01/源氏物語

つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に 殿上にもをさをさ人少なに 御宿直所も例よりはのどやかなる心地するに 大殿油近くて書どもなど見たまふ

つれづれ/と/ふり/くらし/て/しめやか/なる/よひ/の/あめ/に てんじやう/に/も/をさをさ/ひとずくな/に おほむ-とのゐどころ/も/れい/より/は/のどやか/なる/ここち/する/に おほとなぶら/ちかく/て/ふみ-ども/など/み/たまふ

所在ないまま雨に日が暮れしめやかな宵の雨に、殿上の間もすっかり人少なで、御曹司もいつもよりはのどやかな心地がして、光の君は灯火近くで書物などをご覧になっている。

大構造(に…近くて…見たまふ/三次)& 係り受け

つれづれと降り暮らして しめやかなる宵の雨に 殿上にもをさをさ〈人〉少な 〈[光源氏]〉御宿直所例よりのどやかなる心地する 大殿油近くて書どもなど見たまふ

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「雨に」(屋外の状況)「人少なに」(屋内の状況)「のどやかなる心地するに」(心の状況):「に」を並記で、リズムとスタイリッシュな形式美が生まれる。

帚木 注釈 第2章01

殿上 02-009

殿上の間。清涼殿の南廂にある殿上人の詰め所。

御宿直所 02-009

光源氏の曹司(桐壺)。「この大臣の御宿直所は昔の淑景舎なり(澪標)」

大殿油 02-009

貴人が使用する灯火。

書 02-009

書物。

ども 02-009

複数あることを示す。

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:天候内裏の様子光源氏

つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に》A
所在ないまま雨に日が暮れしめやかな宵の雨に、


殿上にもをさをさ人少なに・御宿直所も例よりはのどやかなる心地するに》B・C
殿上の間もすっかり人少なで、御曹司もいつもよりはのどやかな心地がして、


大殿油近くて書どもなど見たまふ》D
光の君は灯火近くで書物などをご覧になっている。

直列型:A<B<C<D:A<B<C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2302 帚木01章~06章

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