つれづれと降り暮ら 帚木02章01
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:天候/内裏の様子/光源氏
直列型:A→B→C→D:A→B→C→D
《つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に》A
所在ないまま雨に日が暮れしめやかな宵の雨に、
《殿上にもをさをさ人少なに・御宿直所も例よりはのどやかなる心地するに》B・C
殿上の間もすっかり人少なで、御曹司もいつもよりはのどやかな心地がして、
《大殿油近くて書どもなど見たまふ》D
光の君は灯火近くで書物などをご覧になっている。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った