そのはじめのこと好 帚木06章09
原文 読み 意味
そのはじめのこと 好き好きしくとも申しはべらむとて近くゐ寄れば 君も目覚ましたまふ
02091/難易度:☆☆☆
その/はじめ/の/こと すきずきしく/と/も/まうし/はべら/む/とて/ちかく/ゐ/よれ/ば きみ/も/め/さまし/たまふ
(左馬頭)こうした考えに至った経緯を、好き者めきましょうが申し上げましょう、と言ってひざをすすめるので、光の君も目をお覚ましになる。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- ば…も目覚ましたまふ 三次元構造
そのはじめのこと 好き好きしくとも申しはべらむとて〈[左馬頭]〉近くゐ寄れば 〈君〉も目覚ましたまふ
助詞と係り受け
そのはじめのこと 好き好きしくとも申しはべらむとて近くゐ寄れば 君も目覚ましたまふ
古語探訪
そのはじめのこと 02091
「思うたまへ得」ることになったきっかけ。心から思いやることなく、とってつけた思いやりを見せる女は、生涯の伴侶として適さない。