みづから額髪をかき 帚木05章10
目次
原文 読み 意味
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
02071/難易度:☆☆☆
みづから/ひたひがみ/を/かき-さぐり/て あへなく/こころぼそけれ/ば うち-ひそみ/ぬ/かし
(左馬頭)自分でも剃髪した額髪をかき探り耐え切れず心細くなると、つい顔をしかめ泣き顔になって。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- ばうちひそみぬかし 二次元構造
〈[女]〉みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
助詞と係り受け
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
古語探訪
額髪 021-071
出家して短く切りそろえた前髪。
あへなく 02071
我慢しきれず。
うちひそみ 02071
顔をしかめる。女性としてしてはいけない行為。