まだ中将などにもの 帚木01章03
目次
原文 読み 意味
まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ
02003/難易度:☆☆☆
まだ/ちうじやう/など/に/ものし/たまひ/し/とき/は うち/に/のみ/さぶらひ/よう/し/たまひ/て おほいどの/に/は/たエだエ/まかで/たまふ
まだ近衛中将あたりでいらっしゃった時は、内裏にばかり居続けるようになさって、大臣邸へは途絶えがちにお出になる。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- には絶え絶えまかでたまふ 三次元構造
〈[光源氏]〉まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ
助詞と係り受け
まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ
「内裏にのみさぶらひようしたまひて」「殿には絶え絶えまかでたまふ」:並列
古語探訪
中将 02003
近衛府の次官。従四位で、若年の中将は前途有望な花形貴公子である。
大殿 02003
妻の実家である左大臣邸。