中将はこのことわり 帚木06章02
目次
原文 読み 意味
中将は このことわり聞き果てむと心入れて あへしらひゐたまへり
02084/難易度:☆☆☆
ちゆうじやう/は この/ことわり/ききはて/む/と/こころ/いれ/て あへしらひ/ゐ/たまへ/り
頭中将はその弁説のゆくえを聞きとげようと、真剣に相手をつとめておられる。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- は…心入れてあへしらひゐたまへり 一次元構造
〈中将〉は @ このことわり聞き果てむ @ と 心入れて あへしらひゐたまへり
助詞と係り受け
中将は このことわり聞き果てむと 心入れて あへしらひゐたまへり
古語探訪
このことわり 02084
左馬頭が説く物定めの理法。
聞き果てむ 02084
「む」があるから、これからのこと。従って、左馬頭が「ひひら」くのもこれから後のこと。「ゐたり」と「ゐたまへり」は同時間。
あへしらひ 02084
応答する、取り合う。