心ざし深からむ男を 帚木05章06
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:夫/妻/発言者(左馬頭)
分岐型・反復型:[A→(B→C→)~AD→E→F→G]:A→~AD→E→F→G、B→C→~AD
《心ざし深からむ男をおきて・見る目の前につらきことありとも・人の心を見知らぬやうに》A・B・C
愛情深い夫を捨ておいて、現実を目の当たりにしてつらいことがあろうと、夫のやさしさをまるで見知らぬふりして、
《逃げ隠れて・人をまどはし心を見むとするほどに・長き世のもの思ひになる》D・E・F
逃げ隠れて夫をまどわせ、本心を試してやろとしているうちに、一生涯の痛恨事を招く、
《いとあぢきなきことなり》G
まことに愚かしいことです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った