あまりのゆゑよし心 帚木05章03
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:妻候補/発言者(頭中将)
中断型:A→B→|C→D:A→B、C→D
《あまりのゆゑよし心ばせうち添へたらむをばよろこびに思ひ・すこし後れたる方あらむをもあながちに求め加へじ》A・B
そのほかの生まれや育ち気立てのよさが備わっているならもっけの幸いと思い、すこし至らないところがあろうと無理な要求を加えたりしない。
《うしろやすくのどけき所だに強くは・うはべの情けはおのづからもてつけつべきわざをや》C・D
信頼がおけておっとりしたところさえ目立ってあれば、表面的なやさしさなどは自然と身につけてしまえるものですからね。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った