あまりむげにうちゆ 帚木05章17
目次
原文 読み 意味
あまりむげにうちゆるべ見放ちたるも 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方にぞおぼえはべるかし
02078/難易度:☆☆☆
あまり/むげ/に/うち-ゆるべ/みはなち/たる/も こころやすく/らうたき/やう/なれ/ど おのづから/かろき/かた/に/ぞ/おぼエ/はべる/かし
(左馬頭)あまり野放図に勝手次第ほったらかすのも、気やすくかわいげがあるように見えますが、おのずと軽く思えてしまいましょう。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- ぞおぼえはべるかし 二次元構造
あまりむげに〈うちゆるべ見放ちたる〉も 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方に〈[左馬頭]〉ぞおぼえはべるかし
助詞と係り受け
あまりむげにうちゆるべ見放ちたるも 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方にぞおぼえはべるかし
頭中将のここまでの結論「いと口惜しくねぢけがましきおぼえだになくはただひとへにものまめやかに静かなる心のおもむきならむよるべをぞつひの頼み所には思ひおくべかりける/02063」に対する批判にもなっている。
古語探訪
らうたきやう 02078
かわいらしい。
軽き方 02078
浮気をしても大丈夫と軽視される。