すべてよろづのこと 帚木05章15
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:女/男の愛情
分岐型:A+B+C→D:A+B+C→D
《すべて よろづのことなだらかに》A
万事何事につけことは穏便に、
《怨ずべきことをば見知れるさまにほのめかし》B
悋気の種がある時は知ってるますよとほのめかす程度にし、
《恨むべからむふしをも憎からずかすめなさば》C
恨み言をいってしかるべき折りにも憎悪でなくちょっと触れるだけですませば、
《それにつけて あはれもまさりぬべし》D
そうした対応に示すにつけ愛情も増すというものです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った