絶えぬ宿世浅からで 帚木05章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:夫/妻/夫婦ともども
分岐型・中断型:A→(B→)C→/D→E→F→/G:A→C→G、B→C、D→E→F
《絶えぬ宿世浅からで・尼にもなさで・尋ね取りたらむも》A・B・C
切っても切れぬ前世の縁が深く尼になすすんでに連れ戻せた場合でも、
《やがてあひ添ひて・とあらむ折もかからむきざみをも見過ぐしたらむ・仲こそ契り深くあはれならめ》D・E・F
そのまま連れ添い、あんなこともこんな場合も許しあった夫婦仲こそ契り深く情愛こまやかなものですが、
《我も人もうしろめたく心おかれじやは》G
自分も妻もどうして心許すことができましょう。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った