かならずしもわが思 帚木04章07
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:女/誠実な男
中断型:A→B→C→D→|E→F:A→B→C→D、E→F
《かならずしもわが思ふにかなはねど》A
必ずしもこちらの望みに添うのではないが、
《見そめつる契りばかりを捨てがたく・思ひとまる人は・ものまめやかなりと見え》B・C・D
ひとたび結んだ夫婦の契りを棄てがたく、愛情を注ぎつづける男は、誠実を地でゆくものと見え、
《さて保たるる女のためも・心にくく推し量らるるなり》E・F
そうなればこそ 縁を保たれる女性も、世間から奥ゆかしく人だと思われるのです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った