常はすこしそばそば 帚木04章15

2021-04-18

原文 読み 意味

常はすこしそばそばしく心づきなき人の をりふしにつけて出でばえするやうもありかしなど 隈なきもの言ひも 定めかねていたくうち嘆く

02061/難易度:☆☆☆

つね/は/すこし/そばそばしく/こころづきなき/ひと/の /をりふし/に/つけ/て/いでばエ/する/やう/も/あり/かし/など くまなき/ものいひ/も さだめかね/て/いたく/うち-なげく

(左馬頭)普段はすこしすげすげしてて人好きしない女が、何かの折節公の場で才能を発揮することもあるものですしなどと、左馬頭は一点の曇りもないもの言いながら、頭中将は妻選びの要件を定めかねてひどくため息をつく。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • も定めかねて…うち嘆く 五次元構造

はすこしそばそばしく心づきなき〈人〉の をりふしにつけて出でばえする〈やう〉もありかしなど 〈[左馬頭]〉隈なきもの言ひ 〈[頭中将]〉定めかねていたくうち嘆く

助詞と係り受け

常はすこしそばそばしく心づきなき人の をりふしにつけて出でばえするやうもありかしなど 隈なきもの言ひも 定めかねていたくうち嘆く

「人のをりふしにつけて出でばえする」:Aの連体形(主格「の」)

古語探訪

そばそばしい 02061

よそよそしい。

心づきなき 02061

愛情を感じにくい。

出でばえ 02061

公の場で映える。

隈なきもの言ひ 02061

先に、頭中将の発言に対しては「隈なげなる気色」とあった。「げ」には似て非なるのニュアンスがある。ここは明快な論説であることを意味する。

定めかねて 02061

「中将待ちとりてこの品々をわきまへ定め争ふ/02030」を受ける。

〈テキスト〉〈語り〉〈文脈〉の背景

話者の変わり目 02061

「ひたふるに子めきて柔らかならむ人/02060」と対照的な女性。左馬頭に話者が変わったことを表す。

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