げにさし向ひて見む 帚木04章14

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:男(発言者)

分岐型・中断型:A→B→(C→D→E→F→)/G→/H:A→B→H、C→D→E→F→H、G

げにさし向ひて見むほどは・さてもらうたき方に罪ゆるし見るべきを》A・B
なるほど差し向かいで暮らす間は、至らぬ点もかわいさに免じ大目にも見れましょうが、


立ち離れて・さるべきことをも言ひやり》C・D
離れ離れでは大事なことも人づてになり、


をりふしにし出でむわざのあだ事にもまめ事にも・わが心と思ひ得ることなく深きいたりなからむは》E・F
時節時節欠かせぬことなんかでも私的であれ公ごとであれ、自分の問題として考えようとせず心遣いが行き届かないのは、


いと口惜しく頼もしげなき咎や・なほ苦しからむ》G・H
何とも情けなく頼みにならない難点であって、やはり心配の種でしょうな。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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