さまざまの人の上ど 帚木04章01
目次
原文 読み 意味
さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
02047/難易度:☆☆☆
さまざま/の/ひと/の/うへ-ども/を/かたりあはせ/つつ
(頭中将と左馬頭)お互いさまざまな人の身の上を論じ比べながら、
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- を語り合はせつつ 一次元構造
〈[頭中将と左馬頭]〉さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
助詞と係り受け
さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
「語り合はせつつ」→「など隈なきもの言ひも定めかねていたくうち嘆く/02061」
古語探訪
語り合はせつつ 02047:頭中将と左馬頭が代わる代わる話し手になる
「合はせ」とあるので、二人以上の意見が必要であり、実質的には頭中将と左馬頭の二人である。従って、この後の議論も左馬頭のものとされているが、頭中将と左馬頭が、代わる代わる様々の女性を戦わせ、妥協し、結論に向かおうとしていると考えるのが自然である。