元の品時世のおぼえ 帚木03章07
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:良家の娘/発言者(左馬頭)
分岐型・中断型:A+B→C→/D→/E→F:A+B→C→E→F、D
《元の品時世のおぼえうち合ひ・やむごとなきあたりの・内々のもてなしけはひ後れたらむは》A・B・C
祖先の血筋がよく今の世の評判もそれに見合うものであり、位人臣を極めた家柄でありながら、内輪での立ち居や気品がひけを取るようでは、
《さらにも言はず・何をしてかく生ひ出でけむ・と言ふかひなくおぼゆべし》D・E・F
お話にもならず、何をどうしてこんな育ちをしたろうかと言う甲斐なく思えましょう。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った