なまなまの上達部よ 帚木03章04
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:参議格/受領と参議格/その娘
分岐型・中断型:A→B→C+D→E→F|G→H→I→J:A→B→C+D→E→F、G→H→I→J
《なまなまの上達部よりも・非参議の四位どもの》A・B
なまなかな上達部よりも、参議扱いの四位の身で、
《世のおぼえ口惜しからず・もとの根ざし卑しからぬ》C・D
世評も不満なく、生まれ育ちの卑しくない者が
《やすらかに身をもてなしふるまひたる》E
鷹揚にかまえ日を暮らしている姿は
《いとかはらかなりや》F
何とさっぱり気持ちのよいことでしょう
《家の内に足らぬことなどはたなかめるままに》G
家の中に不足などあろうはずのないままに、
《省かずまばゆきまでもてかしづける女などの》H
贅を尽くしまぶしいまで慈しみ育てた娘などが、
《おとしめがたく生ひ出づるも・あまたあるべし》I・J
見下しがたく生い立つことも、相当数にのぼるはずです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った