なまなまの上達部よ 帚木03章04

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:参議格受領と参議格その娘

分岐型・中断型:A→B→C+D→E→F|G→H→I→J:A→B→C+D→E→F、G→H→I→J

なまなまの上達部よりも・非参議の四位どもの》A・B
なまなかな上達部よりも、参議扱いの四位の身で、


世のおぼえ口惜しからず・もとの根ざし卑しからぬ》C・D
世評も不満なく、生まれ育ちの卑しくない者が


やすらかに身をもてなしふるまひたる》E
鷹揚にかまえ日を暮らしている姿は


いとかはらかなりや》F
何とさっぱり気持ちのよいことでしょう


家の内に足らぬことなどはたなかめるままに》G
家の中に不足などあろうはずのないままに、


省かずまばゆきまでもてかしづける女などの》H
贅を尽くしまぶしいまで慈しみ育てた娘などが、


おとしめがたく生ひ出づるも・あまたあるべし》I・J
見下しがたく生い立つことも、相当数にのぼるはずです。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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